器用さのタネ

器用さのタネ
  • 器用さのタネ ー 微細運動能力とは?

    器用さのタネ ー 微細運動能力とは?


     人間は皆、大人も子どもも赤ちゃんも、微細運動能力および粗大運動能力の複雑な均衡をもって、運動し、身体をコントロールしています。
     微細運動能力は、手、手のひら、指の筋肉、および口や目の周りの筋肉など、小さな筋肉が発達したものです。

     微細運動能力は、特定の制御された動きをどう実行するかを決めます。
     字を書く、鍵でドアを開ける、お茶を入れる、話しをするなどはすべて、微細運動能力によるから可能となる行為です。
     このような日常的な行為を当然のようにおこなっていますが、これらの行為が依存している微細運動能力の発達は赤ちゃんの発達においてもとても重要です。

     これらの行為が可能な環境を整え、繰り返し練習させることで、赤ちゃんの成長中の神経システムは均衡を取るようになり、微細運動能力が精神的および身体的成熟と同調して発達するようになります。
    適切な遊びや運動と合わせ、自然のモチベーションや好奇心があると、このプロセスはより効果的です。

    実践できる環境を整え、繰り返し練習することで、微細運動能力が精神的および身体的成熟と同調して発達するようになります。

  • 実践できる環境を整え、繰り返し練習することで、微細運動能力が精神的および身体的成熟と同調して発達するようになります。微細運動能力を実践するたくさんの機会を提供してあげましょう。2歳になるまでの実践がとても大切です。

  • “握る”から“描く”ができるようになるまで

    “握る”から“描く”ができるようになるまで


     赤ちゃんの微細運動能力は少しずつ発達します。
     生後3ヶ月は、把握反射が優勢で、このステージの赤ちゃんは、指を丸め、手に置かれたものを握り締めるだけです。
     2歳になる頃には、自分でごはんが食べられるようになり、円さえも描けるようになるでしょう。

     新生児や赤ちゃんは腕と手がひとつのものであるかのうように一緒に動かしますが、手と腕をコントロールできるようになると、別々に動かし、細かな動作を調節できるようになります。

     最後に、微細運動能力のあらゆる側面をひとつにするのが協調です。
     赤ちゃんはしっかりと意思をもって特定のものを手に取るようになります。
     2つのブロックをたたくという一見意味がないと思われる能力も、実は、お皿を洗う、またはピアノを弾くなど、片方ずつの手で同時に違う作業をする、より複雑な行為の前兆なのです。

  • 生まれつきのモチベーションと発見の喜び


     赤ちゃんが成長するなかで、反射運動から随意運動への段階的移行には、甚大な努力が必要です。
    生後3ヶ月の赤ちゃんが頭の上にぶらさがったおもちゃを叩こうと「奮闘」している様や、生後6ヶ月の赤ちゃんが幼児開発(玩具)で何度もボタンを押している様子を不憫に思うかもしれません。
     「何がそうさせるのだろう?」と不思議に思えるかもしれません。
    その答えは、赤ちゃんは、その過程に障害、突起、傷があろうとも、身体をコントロールしたい欲望を生まれつきもっていることにあります。
    この生まれつきの衝動は、新しいことを学び発見していく中で、さらに強まっていきます。

    微細運動能力の発達における各節目において、新たな発見をもたらします。
    赤ちゃんは、ボタンを押して心地良い音がなると、また何度でも押そうとします。このような行為が微細運動能力を育み、肯定的な反応を提供し、自信や喜びを助長するのです。

  • 様々な形状、サイズ、触り心地、重さのおもちゃを用い、微細運動能力の発達をサポートする多様な活動をさせてあげましょう。

  • 共に成長する:親としての役割

    共に成長する:親としての役割


    赤ちゃんが微細運動能力を実践できる機会をたくさん与えてあげましょう。
     2歳になるまでにいかに実践できるかが重要です。
     実践が不十分だと、手の筋肉が落ち、その差は学校が始まると顕著になります。
     しかし、赤ちゃんの発達速度は異なることも心に留めておいてください。
     片手でなにかを行う経験や、お子様が自分のペースで体験することなどをバランス良く取り入れてください。

     様々なかたち、サイズ、触り心地、重さのおもちゃで、赤ちゃんの微細運動能力の発達のため、さまざまに活動し、できるだけ多くの筋肉群を使うようにさせてあげましょう。
     引っ張る、押す、回す等、多岐にわたる行為であればあるほど、多くの筋肉群が使われます。

     微細運動能力の発達においては、年齢による基準にもご注意ください。
     生後2ヶ月で手を前に伸ばすようになりますが、まだ正中線には届きません。
     正中線におもちゃを置いてしまうと、赤ちゃんは辛抱できなくなり、目と手の連携を促す大切な掌握の練習を逸することになるかもしれません。

     生後9ヶ月では、自分の前に置かれた「カタチあてはめ用」おもちゃの使い方が分からないかもしれません。
     しかし、やり方を教えてあげると、様々な形のおもちゃを摑み、箱に入れるという遊びを始めるでしょう。
    これは、微細運動能力の良い練習になります。